2013年11月26日

初冬のドライブデート あえてインスト (ジェフベック「jeff」)

  スタッドレスに履き替えてイルミネーションや夜景でも観に行きたい季節がやってきました。最近では夜景がキレイに見えるように、展望台付近のでは電灯が最小限になっているところが多く、どこも真っ暗なんですよね。だからといってデカい懐中電灯とか持っていったら雰囲気ぶち壊しですけど。

  夜景を観に行くまでのドライブもなかなか心細くて非日常な感じで、とてもそそられますね。ウインターソングをゴテゴテに配した”鉄板”の編集盤を聴きながらもいいですが、それは帰り道にとっておいて、行きはもっと「刺激」や「官能」を求めてもいいかも。刺激といってもスレイヤーとかドラゴンフォースはよっぽど特殊な人をナビシートに乗せていない限りはやめておいたほうがいいかも。

  まろやかな刺激が理想でしょうか・・・。アナログ楽器の達人ワザが楽しめる、ジェフ=ベックの「JEFF」は、会話を楽しむドライブデートのBGMとしてなかなかのポテンシャルを持っていると思います。ほぼ全編がギターインストですが、ギターをうねらせて「唄わせる」のを芸風としているので、「音の壁」ではなく「豊かな響き」が聴けます。UKギターロックにありがちな、下手さを誤魔化すディストーションなどは絶対に使わないポリシーに溢れる音色が「知的」で「痴的」です。

  もっとトラヴィスのようなメランコリックさを求める人にはちょっとオススメできませんが、ステレオフォニクス的なやや乾いた音が好みなら、あとは映画のサントラ盤などが好きな人にはドラマチックで無国籍な音響空間が楽しめるはずですが・・・。





↓メランコリック番長トラヴィスの復活!



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posted by ひろべ〜 at 06:34| Comment(0) | モダンジャズ・フュージョン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月01日

ONE OK ROCK 「完全感覚dreamer」  中二病とクルマ選び

  「趣味=クルマ選び」と聞くとなんか小学生の趣味がそのまま延長してしまったように思われるが、実際はとても人生が豊かになる「高尚な」娯楽活動だ(と思う)。ただ自分の趣味は「高尚」だなどと余計に吹聴などしたくないし、そもそも「高尚な趣味」ってなんか矛盾している気もする。趣味ってのはどこか「コソコソ」したくなる要素が実は「ハマる」ポイントだったりするわけで、「競馬」や「パチンコ」のようにおカネがムダになる「アホな趣味」という括りで見做されても構わない。

  クルマは「購入」「売却「改造」「修理」の4つを乱発しなければ、それほどお金は掛からない(当たり前だ)。むしろ昔よりも鉄道は不便で運賃も高くなっているので、休暇に使うにはとても好都合だし、24時間年老いた両親に会いに行ける安心感もある(平日の夜中に実家の母が仕事から帰ってこない妹を探してこいと電話をよこしたときはちょっと焦ったが・・・)。

  「親孝行」や「世間体」・・・そんなことは、あくまでクルマ趣味の副産物にしか過ぎない。クルマ好きの本性はもっとずっと「低次元」なものに支配されている。世間では「くだらない見栄」とか「100%妄想の時代錯誤」とか言われているが、まあほぼ当たっていると思う。もちろん本人たちもそれを十分に自覚しているし、むしろそういう「社会性」を十分に持っているからこそ楽しい趣味だと言える(偽悪的な趣味だな・・・)。

  大好きな愛車を走らせながら、この「完全感覚dreamer」を大音量で流す。なぜだか不思議ととても幸せな気分になる。エコカーでもなんでもないクルマを目的地もなく一人乗りで走らせる。心の奥底では「後ろめたい気持ち」がないわけではない・・・。環境に悪影響を与えつつ、時間とカネ(ガソリン代と高速代)を消費する。もし本当に運転がつまらなかったら絶対にやらないだろう。「Be a driver」(byマツダ) だと? まったく罪作りなメーカーだなと思う。でもこのクルマを選んでいる自分も全く同罪。そんな「中ニ病なんでやめられない」的な達観が「歌詞」の中できっちり歌われいるワケです。なぜか最高に気持ちいいです。

  「クルマ選び」趣味の醍醐味は、他の人があまり感じていないちょっと地味なクルマの良さに「気づいて」一人で納得することだ。あれやこれやいろいろ考えて、クルマを設計した人の「明らかにされていない真意」に気づいたような発見をするのが最高に楽しい。そんな気持ちを割と上手く謳ってくれているのが、この曲(「完全感覚dreamer」)のような気がする。高校生に篤く支持されているようだが、私が思うにこれは「クルマ選び」趣味に没頭するアホのための曲だ。


例えばこんな感じ。

<引用はじめ>

♪絶対的根拠はウソだらけ いつだってあるのは僕の 自信や不安を織り交ぜた 弱いようで強い僕・・・

♪確信犯?知能犯?NO NO NO!! いつだってその場しのぎの 持論や理論を織り交ぜた 自由さユニークさもなく


<引用終わり>

ちょっと良く分からないかもしれないですが・・・。
音楽が高速クルーズにとても良くハマるので、クルマや運転に没頭する人のテーマ曲としてなかなか良いですよ。ぜひyou tubeなどで聴いてみてください。





  
posted by ひろべ〜 at 22:04| Comment(0) | ONE OK ROCK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

HIATUS 「Centipede」  本気モードのスポーツカーみたいな曲だな・・・

  HIATUSは、元エルレガーデンの細美武士が結成した新ユニットだそうです。正直言ってエルレガーデンについては詳しくなくて、音楽も幾つか好きな曲がある程度でほとんど「ハマって」いなかったです。エルレガーデンからHIATUS(ハイエイタス)になって何が変わったか? 細美さんが何を意図したかとか全くわかりませんが、音楽を聴く限りだと、「BLUR(ブラー)」というかつて一世を風靡した英国バンドがありましたが、エルレガーデンはブラー的な「間口の広い」グループで、HIATUSは「MUSE(ミューズ)」という音楽に対して極めてストイックでアクの強い音作りをするグループへと進化したように感じます。エルレガーデンがBMW Z4のような「スポーティカー」だとすると、HIATUSはポルシェ911GT3みたいな「スポーツカー」といったとこでしょうか?

  エルレガーデンやハイエイタスのファンの方に怒られそうですが、「音」に込められた真剣さこそがこの両バンドの違いのように聴こえます。言葉は悪いですが、エルレガーデンは「雰囲気」を重視した、気楽に聞ける楽曲が多く、まさに恰好だけの「スポーティカー」です。スポーティカーで何が悪いのか?いや何も悪くないです・・・。

  今時、スポーツカーの中で人生の何割かの時間を費やす人なんて職業レーサーくらいなものです。スポーツカーはとても一般人には耐えられない。そしてハイエイタスもそんな音なんですよね・・・。毎日これを聴いていると頭がヘンになりそうです。もちろんとってもカッコいい曲ばかりです。とても中毒性があって「ハマり」ます。それでつい人に聴かせたいという衝動に駆られますが、相当にテンションを高めてから聴かせないとこの曲はおそらく響かないでしょう・・・。相手が忙しい時に聴かせたりしたら「何これクソじゃん」などと言われてしまうかもしれません。

  それでも深夜のドライブなどの高揚感の中で流せば、とてつもない威力を発揮します。とくにこの「Centipede」という曲は、全パートが「疾走感」というコンセプトで一体となって怒濤の如く音が押し寄せます。まるで足回りをスパルタンに締め上げたスポーツカーといった切れ味です。高速道路でこの曲をかけながらアクセルを踏み込むと、曲が終わる3分50秒の内に軽く10kmは走っていってしまうでしょう・・・。




posted by ひろべ〜 at 12:09| Comment(0) | HIATUS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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