「趣味=クルマ選び」と聞くとなんか小学生の趣味がそのまま延長してしまったように思われるが、実際はとても人生が豊かになる「高尚な」娯楽活動だ(と思う)。ただ自分の趣味は「高尚」だなどと余計に吹聴などしたくないし、そもそも「高尚な趣味」ってなんか矛盾している気もする。趣味ってのはどこか「コソコソ」したくなる要素が実は「ハマる」ポイントだったりするわけで、「競馬」や「パチンコ」のようにおカネがムダになる「アホな趣味」という括りで見做されても構わない。
クルマは「購入」「売却「改造」「修理」の4つを乱発しなければ、それほどお金は掛からない(当たり前だ)。むしろ昔よりも鉄道は不便で運賃も高くなっているので、休暇に使うにはとても好都合だし、24時間年老いた両親に会いに行ける安心感もある(平日の夜中に実家の母が仕事から帰ってこない妹を探してこいと電話をよこしたときはちょっと焦ったが・・・)。
「親孝行」や「世間体」・・・そんなことは、あくまでクルマ趣味の副産物にしか過ぎない。クルマ好きの本性はもっとずっと「低次元」なものに支配されている。世間では「くだらない見栄」とか「100%妄想の時代錯誤」とか言われているが、まあほぼ当たっていると思う。もちろん本人たちもそれを十分に自覚しているし、むしろそういう「社会性」を十分に持っているからこそ楽しい趣味だと言える(偽悪的な趣味だな・・・)。
大好きな愛車を走らせながら、この「完全感覚dreamer」を大音量で流す。なぜだか不思議ととても幸せな気分になる。エコカーでもなんでもないクルマを目的地もなく一人乗りで走らせる。心の奥底では「後ろめたい気持ち」がないわけではない・・・。環境に悪影響を与えつつ、時間とカネ(ガソリン代と高速代)を消費する。もし本当に運転がつまらなかったら絶対にやらないだろう。「Be a driver」(byマツダ) だと? まったく罪作りなメーカーだなと思う。でもこのクルマを選んでいる自分も全く同罪。そんな「中ニ病なんでやめられない」的な達観が「歌詞」の中できっちり歌われいるワケです。なぜか最高に気持ちいいです。
「クルマ選び」趣味の醍醐味は、他の人があまり感じていないちょっと地味なクルマの良さに「気づいて」一人で納得することだ。あれやこれやいろいろ考えて、クルマを設計した人の「明らかにされていない真意」に気づいたような発見をするのが最高に楽しい。そんな気持ちを割と上手く謳ってくれているのが、この曲(「完全感覚dreamer」)のような気がする。高校生に篤く支持されているようだが、私が思うにこれは「クルマ選び」趣味に没頭するアホのための曲だ。
例えばこんな感じ。
<引用はじめ>
♪絶対的根拠はウソだらけ いつだってあるのは僕の 自信や不安を織り交ぜた 弱いようで強い僕・・・
♪確信犯?知能犯?NO NO NO!! いつだってその場しのぎの 持論や理論を織り交ぜた 自由さユニークさもなく<引用終わり>
ちょっと良く分からないかもしれないですが・・・。
音楽が高速クルーズにとても良くハマるので、クルマや運転に没頭する人のテーマ曲としてなかなか良いですよ。ぜひyou tubeなどで聴いてみてください。