2013年02月19日

アテンザと彼女と80年代と

  ディペッシュ・モード「ULTRA」(1997)
  
  いつもクルマの音楽にこだわっていて、人並み以上のコレクションから一番合う音楽を選んでドライブしてますが、必ずしもドライブに一緒に付いてきてくれる彼女は「わぁ〜す・て・き」と感動しているだけじゃない人です。付き合う期間が長くなればなるほど、ドライブのBGMの主導権は彼女に移っていきます(どのカップルもそうだと思います)。彼女が20歳前後で両親が「バブル世代」ともなると、子供の頃からユーミンを聴いて育っているので、ドライブといえばユーミンになるようです(東京・神奈川の地名が歌詞に出てきたりしてとても楽しいです)。

  そんな80年代音楽に親しんでいる彼女なので、もしかしたらと思い、試しに80年代のディペッシュモードを聴かせてみました。どうやら2000年代以降のハウス作品なんかよりは、わかりやすくてとても馴染むようです。ディペッシュモードはU.K.ブームに沸いた90年代半ばには「過去の人」扱いだったので、日本では知名度が低いですね(ロッキンオンやクロスビートが無視した!?)。インディーズシーンのバンドが注目された時代だったせいかもしれませんね(80年代に既に来日公演しているバンドは無視されてましたね・・・)。
  
  それでもこの音のクオリティを考えると、ドライブBGMにはいいんですよね・・・。彼女の最近の口癖は「80年代ポップはドライブ最強」なんですけど、邦楽に限らず洋楽も同じく80年代なのかな?といろいろなアーティストを思い返しながら(リアルタイムではないですが・・・)なるほど!と感じますね。デヴィット=ボウイとかTOTO、ビリー=ジョエルなんかどれも良さそうです。

  この「Ultra」というアルバムは1997年のものですが、このアーティストの年輪を感じる素晴らしい出来映えです。UNKLEやDJシャドウが好きな人なら必ず気に入ってくれると思いますね。年代的にもレディオヘッドの「OKコンピューター」と同じ空気を感じます(世紀末の厭世的な雰囲気?)。なにかと忙しい彼女を半日ドライブに誘ってこれを流してあげれば、日常の多忙さや疲れを忘れる一服の清涼剤になると思います。時間があれば箱根の温泉で一泊もいいですね。

推奨ルート・・・湘南の道路は80年代テイストですね。西湘バイパスや真鶴道路を駆け抜けよう。



posted by ひろべ〜 at 10:46| Comment(0) | パンク・ハードロック・メタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月05日

「非日常」なドライブ

ORBITAL 「SNIVILISATION」(1994年)

  テクノ / ハウスは時代の熱気に漂う蜃気楼にすぎないという印象をお持ちの人も多いと思います。この手の音楽はブームに乗ったアーティストもどきの連中が費用をかけずにデモテープまがいの作品を大量生産してしまうので、他のジャンルの音楽に比べて粗悪なものが多いのは事実です。それでも中には真剣に音楽に向き合うアーティストもいます。その多くは比類なきレコードオタクだったりします。代表的な人がUNKLEのジェームズ=ラベルですね。10代前半からレコード収集に人生を懸けていて、ロンドンの中古レコード店でアルバイトを始めるやいなや、店にやってきた日本人客に熱心に話しかけて、「日本のレコード(YMOとか)を高く買いますよ〜」って言っていたそうである。UNKLEの音楽が日本人の感性にズボっとハマるのも納得だ。

  このオービタルもまたUNKLE同様のタイプのテクノアーティストだ(当時はアシッドハウスとか言ってた)。当時(2000年頃)のイギリスシーンはケミカルブラザーズやアンダーワールドが大ブレイクし、プロディジーやプライマルスクリームといったロックバンドも参入してとても盛り上がっていたが、10年が経過した今改めて聴いてみると、当時に感じた高揚感がほとんどなくなっている。これが「時代の熱気」というものだな・・・。しかしこのオービタルの作品はほとんど劣化していない!当時はやや変わり種という扱いだったのだが、完全に時代を先取っていたようだ。今でも夜の自動車専用道路をクルーズしながら聴くと「夜景」とよくマッチして「非日常」な空間になります。UNKLE作品とともに自分のクルマに欠かさず装備しています(いつも144枚入りのCDファイルを持ち込んでます)。

推奨ルート・・・照明がきれいな道路(首都高かな)で夜のドライブ向けです。間違って山道の真っ暗なところでかけるとちょっと不気味かも・・・。



UNKLEの代表作といえばこれ↓
究極の心地いい音響の傑作


posted by ひろべ〜 at 23:35| Comment(0) | ヒーリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月04日

U.K.版 青春ギターロック @別れの季節に

FEEDER 「COMFORT IN SOUND」(2002年)

  FEEDERは日本人メンバー広瀬隆が所属することでも知られるU.K.ギターバンド。グラント=ニコラスという希代のフロントマンの「泣き節」ボーカルが炸裂するメランコリックなサウンドと、U.K.シーン特有のジメジメしたサウンドとは一線を画したクロスオーバー的(大陸的)な乾いたサウンドが同居する特異なバンドでもある。あのジメジメ(ocean color sceneみたいな)が嫌だという人も楽しめます。ちょっと失礼だがフィーダーは国際的に名前を轟かせるほどの実力のあるバンドではない。U.K.ロックと日本のファンとの蜜月の期間(1993〜2005年)だったからこそ知れ渡ったローカルバンドに過ぎない。どう頑張ってもMUSEやCOLD PLAYには勝てない。しかしそんなバンドでも「まぐれ」を起こすこともある。このアルバムがまさに「まぐれ」だ。MUSEやCOLD PLAYのどの作品にもひけをとらないほどに輝いている。
  
  実はこの4thアルバムはFEEDERが直面した「最大の悲しみ」の中で作られた惜別の1枚だ。

  その「最大の悲しみ」とはオリジナルメンバー(Dr)の自殺。

  2000年前後のU.K.ロックの基本理念は「ニヒリズム」だ。歴史的な失業率を記録していた大不況のヨーロッパ社会の中で「アパシー(無気力)」に取込まれ堕ちていく若者の悲鳴こそがその原動力だった。FEEDERは鬱状態のメンバーの自殺によって自らの「表現」がリアルなものである(作り物ではない)ことを世の中に晒してしまった・・・。今の日本社会に生きていれば、誰だってこの音楽にシンパシーを感じる時もあるんじゃないかな?ゆっくりドライブしながら「傷ついた魂」を慰めるのに最適な1枚。

推奨ルート・・・関越道
  (理由:どこまでも広がる群馬の大地にあなたは何を感じるだろうか?私は耐え忍ぶ人生そのものを見る想いがしました・・・。)




  
posted by ひろべ〜 at 05:09| Comment(0) | エッジ・ビート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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