夜景を観に行くまでのドライブもなかなか心細くて非日常な感じで、とてもそそられますね。ウインターソングをゴテゴテに配した”鉄板”の編集盤を聴きながらもいいですが、それは帰り道にとっておいて、行きはもっと「刺激」や「官能」を求めてもいいかも。刺激といってもスレイヤーとかドラゴンフォースはよっぽど特殊な人をナビシートに乗せていない限りはやめておいたほうがいいかも。
まろやかな刺激が理想でしょうか・・・。アナログ楽器の達人ワザが楽しめる、ジェフ=ベックの「JEFF」は、会話を楽しむドライブデートのBGMとしてなかなかのポテンシャルを持っていると思います。ほぼ全編がギターインストですが、ギターをうねらせて「唄わせる」のを芸風としているので、「音の壁」ではなく「豊かな響き」が聴けます。UKギターロックにありがちな、下手さを誤魔化すディストーションなどは絶対に使わないポリシーに溢れる音色が「知的」で「痴的」です。
もっとトラヴィスのようなメランコリックさを求める人にはちょっとオススメできませんが、ステレオフォニクス的なやや乾いた音が好みなら、あとは映画のサントラ盤などが好きな人にはドラマチックで無国籍な音響空間が楽しめるはずですが・・・。
↓メランコリック番長トラヴィスの復活!
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